ファイバーリサイクルとは・・・

 着なくなった服、どうしていますか?
その多くは燃えるゴミとして捨てられたり、押し入れやタンスで眠ったまま。古着はリサイクルできる大切な資源です。古着・古布を回収しリサイクルすることを、ファイバーリサイクルといいます。

日本では、昔から布を大切に扱ってきました。「衣」を生活に欠かせないものとして、刺し子や裂き織りなど美しく長持ちさせる工夫をしてきました。でも今、捨てられる量が年々増えています。せんい製品のリサイクル率は約10%で残りの90%はゴミとして捨てられ焼却されたり、タンスの中で眠ったままになっています。もともと「布」は人々の手によりリサイクルされてきた貴重な資源です。私たちは市民の手で回収ルートを作り、せんいリサイクルをすすめています。   

 回収された古着の約50~60%は主にアジアに中古衣料として輸出されていて年間の輸出量は約5万tになります。この大きな古着市場があることで日本のリサイクルが成り立っています。リサイクルの流れの先にあるアジアの人々の暮らしと私たちの暮らしのつながりを古着の行方を通して、もう一度暮らしを見直すことをすすめています。